MATERIAL

アバカ材

アバカ材は別名マニラ麻とも言い、フィリピン原産のバナナの木の一種です。葉の繊維は強靭でしかも軽く、耐湿性があり、古くから石材を運び出す際や船舶用のロープとして使用されてきました。そのアバカロープを使用して編み上げた家具は、ラフな素材感と繊細なデザインの両方を感じて頂けるものです。

ブリ材

フィリピン北部を中心にとれるヤシ科の植物の皮を裂いて乾燥させたものです。しなやかな丈夫さを持ち合わせた材質のため、ラタン材を枠としたバスケットによく使用されます。

ラタン材(籐)

ラタンは竹でも木でもありません。特徴は、「軽さ」「柔らかさ」に対し「強さ」という一見相反する特徴を持ちます。しなやかな籐(ラタン)の特性から複雑な曲線加工ができるため、立体的で自由なデザインが可能です。素材の強さによって余分な補強を必要とせず、最小の構成で丈夫な家具ができます。(竹)繊維。実は、竹繊維には2種類あります。ひとつは、バンブーリネンといわれるもの。麻やヘンプと同様の製法で作られる天然繊維で、竹の表皮をはがして中の繊維質を取り出し、繊維にします。麻と同様に、堅くしわになりやすい素材ですが、通気性や吸水性に優れています。ただし、竹の繊維は非常に短いため、衣料用の糸にすることは難しく、市場にはほとんど出回っていません。もうひとつは、バンブーレーヨンといわれるもの。レーヨンと同じ製法の化学繊維で、竹を溶かして繊維を取り出し、パルプ化して、化学物質を使用して人工的に作られます。一般的なレーヨンと同様に、やわらかく、しわになりやすい素材です。

そのため、籐(ラタン)でできた家具は軽量で、椅子などは移動がラクです。籐(ラタン)は東南アジアを中心に熱帯雨林地域のジャングルに自生するヤシ科の植物で、日本名で「籐(とう)」と呼ばれる、200種以上ある植物の総称です。ツル性植物で、節があり、とげを持った表皮に包まれています。その繊維は植物中最長にして最強といわれ、長さが200メートルを超えるものもあり、他の樹木にからみつき空に向かって伸びていきます。およそ5年ほどで加工に適した大きさに成長します。

その生命力の強さから、通常の木材よりも丈夫で折れにくく、曲線の加工もしやすいため、細かく裂いたものを編んで籠としたり、太いものはステッキや家具のフレームなどに使用されます。籐の実は球状で、つやのある三角状の鱗のようなものに被われていて赤、緑、黄色いものがあります。実には、甘味があり、マレー人などは好んで食べているらしいです。通気性がいいのも特徴で、暑い季節には人気のある素材です。

ラタンピール

ラタンピールとは、ラタンの表皮の比較的太目(直径20mm~30mm)部分のこと。ラタンの皮に含まれるエナメル質の力を生かし、熟練職人が丁寧に隅々まできめ細かな仕事で美しく編みこまれています。天然素材をそのままに、シンプルなデザインはお部屋のインテリアにもしっくりと馴染みます。

竹材(バンブー)

一時は環境にやさしい繊維として広く普及したものの、現在は米連邦取引委員会から厳しく規制されている、バンブー(竹)繊維。実は、竹繊維には2種類あります。

ひとつは、バンブーリネンといわれるもの。麻やヘンプと同様の製法で作られる天然繊維で、竹の表皮をはがして中の繊維質を取り出し、繊維にします。麻と同様に、堅くしわになりやすい素材ですが、通気性や吸水性に優れています。ただし、竹の繊維は非常に短いため、衣料用の糸にすることは難しく、市場にはほとんど出回っていません。

もうひとつは、バンブーレーヨンといわれるもの。レーヨンと同じ製法の化学繊維で、竹を溶かして繊維を取り出し、パルプ化して、化学物質を使用して人工的に作られます。一般的なレーヨンと同様に、やわらかく、しわになりやすい素材です。

問題となっているのは、バンブーレーヨンの方。エコファッションが市場に出始めた頃、バンブーレーヨンは竹が原料なので環境にやさしい繊維と宣伝されていました。ところが実際は、原料に竹を使ってはいるものの、生産過程で有害な化学物質を使うため、環境にやさしいとはいえないのです。それに、本当に竹を原料に使ったかどうか、製品になった段階で証明することは難しいのです。

ポリエチレン材

ポリエチレン材は炭素と水素からできた合成樹脂で、薄くて軽く丈夫、また防水性、防湿性が高く、油や薬品にも強く、衛生的で毒性を含まずに安全、しかもコストが安く、透明度もあり、着色や印刷も自在と言った特徴があります。今日、屋外用装飾品や家具分野において『ハイエンド』デザインの象徴ともなっている素材です。他のプラスチック素材に比べPVCなどを一切含まず、色落ちやひび割れもおこさない、また焼却した際にも塩化水素などの有毒のガスを発生させることはありません。